うさぎ1

ブラックユーモア







「うさぎは寂しいと死ぬらしいよ」

エーレンベルクの台詞にへえ、とだけ相槌を打つ。
その態度が気に障ったらしい。むっとしたような顔で、「本当らしいぞ」と念を押された。

「だって、『らしい』のでしょう?貴方だって断言出来ていないじゃないですか」

そう言うと、悔しそうに顔を顰めながら口を告ぐんだエーレンベルクに、僕は「ほら」と肩を竦めた。

「…ならば、実証しようじゃないか」

ぽつりと呟くと、「楽しみにしてい給え!」と捨て台詞を吐いて彼は去っていった。
僕はそれをどうでもいいなあと思いながら見送った。


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