「恋は詐欺師」の没







赤の王子は美しいものが好きだ。
そして、その物差しは彼にあり、そこには他の干渉など不要。
彼が美しいといえば、万人がどうあれ、例え瀝青塗れの性悪な幼女だって美しいのだ。
詰まり、美しさという観点においては、彼がルールであり、法律なのである。

又、彼は並ならぬ行動力も持ち合わせていた。
その凄まじさといったら、理想の花嫁を求めて悪天候にもめげず、東西南北飛び回る程だ。

他人に左右されない、自分で物事を見極める目と凄まじい行動力に加え、類い稀なる美貌の持ち主。

その上、一国の王子という立場でありながら、物腰柔らかで頭も切れる。

それが彼──赤の王子という男だった。

だが、然し。


「なんて可憐なんだ…。君はまるで、この白ユリのようだね」
「まあ…!」

だが、然しである。











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書きにくかったので没


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