コンビニ、2人並んで雑誌やマンガを読んでいたがカイルとしては、もう飽き飽きしていた。
隣では難しそうな文庫を夢中に読む叔父の姿。
…―よし、邪魔しよう。
「リーオーンさーん」
何読んでんの?と腕に凭れ絡みついて聞けば、一瞬睨まれた。おっかないなぁ。
「…お前が読んでも分からないものだ」
突き放されてしまったがそれでもカイルは気にせず、リオンの周りをうろちょろぴょこぴょこしている。
「鬱陶しいぞ!」
「だってつまんないんだもん!早く帰ってご飯食べよーよ」
何気なく目を上に向けコンビニの時計を見れば、もう夕食の時間だった。リオンはそれからカイルを見て、エンジンキーをポケットから出した。
「レストランにするぞ」
「――やったぁ!!」
「静かにしろっ。目立つだろうが!」
ただでさえ男同士くっついてるんだから注目の的はごめんだと、リオンはコンビニを早々に抜け出した。

―――――――――――――
オチはないです。
人目とか世間体なんてカイルの眼中になさそう…リオンはいろいろ社会のルールを真面目に守ってるような気がします。


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