「うんうん!あとねー、リアラとかハロルドは?」 「あはははははは、またやっちゃったの?」 正直、煩い。 この馬鹿は今何時だと思っているんだ。 21時だ、全く時間を考えろ。 最初のうちはカイルの弱いところを擽ってみたり、耳たぶを甘噛みしてみたりと僕も楽しんでいたのだが、本気で叩かれたのでやめた。 泊まりに来ておいてこれだ。 (空気も読めないやつ) 最初は申し訳なさそうに電話してたくせに時間が経つにつれ、声が大きくなっていった。 (時間と場所を考えろ) 僕のことなんか放置で、楽しそうに電話している。僕以外の人との会話に、僕以外の名前。そしてそのときの表情は忙しそうにコロコロと変わっていく。 (これが一番気に食わない) ふと見た顔に、僕に見せたことがない表情があって、怒りのボルテージは最高潮。 (もう、我慢できない) 「…カイル」 これは忠告だったのだが、カイルは気付いていないのだろう、見向きもしないで電話に夢中だ。 「…カイル!」 僕はカイルから携帯電話を取り上げて、通話を切ってソファーへ投げた。 「なにすんだよ、ジューダス!」 「お前は今の状況が判らないのか」 「だからって勝手に電話を切ることないだろ!」 「電話なんていつでもできるだろう」 「そ、そうだけど…でもケータイを投げることもない!」 「…勝手にしろ、僕はもう寝る」 このままだとまだまだ八つ当たりをしそうだったので、寝室へ逃げて、ベッドへ倒れこんだ。 我が儘だとわかっている。 僕が勝手にイライラしてただけだって。 (でも、ふたりきりの時間は大切にしてほしかったんだ) こんなことで拗ねて八つ当たりするなんて、僕はまだまた子供だ。 でもそれだけカイルのことが…好きなんだ。 だから早く謝りに、僕の腕の中に来い…馬鹿が。 今なら、許してやるから ---------------------- (夏耶様のコメント) 枢桐様リクエスト「ジュカイで嫉妬するジューダス」 こんな感じでよろしかったでしょうか。 相変わらずの駄文ですが、よかったら貰ってやってください。 気にくわなかったら書き直します! 枢桐様のみお持ち帰り可能です。 企画参加・リクエストありがとうございました。 ← → |