学パロベタな話でジュカイ




学校生活で切っても切れないクラス内の小さなイベント――それは席替えだ。

いつも気紛れで行われくじ引きで席は決められ、運が悪ければ教卓とにらめっこか前と同じ席になったりと、不公平が生じるケースもある。

そして僕の持論はこうだ、クラス内の騒がしい馬鹿どもこそ最前列になるべきで、授業を真面目に聞き静かな僕みたいな賢い人間が優遇されるべきだと、ジューダスは思う。

「…―あっ、ジューダスと離れちゃった」

ほらっ、と見せられた紙切れには17と書かれていて黒板には窓際の4列目の席が指定されていた。

「おぉっ!じゃあカイルと隣だわ俺!」
「そっか、よろしく!」

目の前で取り交わされる社交辞令のような2人の会話が、嫌に腹立たしくてジューダスは眉をしかめた。

―…よりによって、廊下側の最前列なんて運が悪過ぎる。
いつもは最後列か中央列だったのに、どうして今になって前なんだ。

「…一緒になりたかったね、ジューダス…」

移動する去り際に残念だと苦笑いしたカイルにジューダスも頷き返して、“昼食はいつも通り屋上で”と口約束をしっかり交わし机をそこまで押し運ぶ。

幸いな事に隣と後ろは真面目な部類の静か系男女で僅かに安心するも、全て納得出来る訳もなくジューダスはこれ見よがしに溜息を吐き出し、左隣の女子を怖がらせてしまったがそんな事ジューダスには気に留めるようなものでもなく、どうでも良かった。

それじゃあ、これからはこの席でどうのこうのと…テンプレ決まり文句を言う、つまらない担任を鼻でニヒルに笑い飛ばしてジューダスは椅子に凭れながら、ちらりと窓際の4列目を盗み見た。

「………」

流石、順応の早い奴だ。
カイルは隣席だけではなく周りの席の奴らと話し込んでいた。

楽しげに、僕に見せるあどけない笑顔で。

己はカイルと仲良くなったんだと思い込む周りの奴らを嘲笑し、…寂しさを覚えると同時に嫉妬心が渦巻いてゆく。

ジューダスの無意識に握り締められたシャーペンが脆く軋んだ。




―――――――――――――
廊下側最前列って他の席より寂しく感じます。
クラスのがやがや空気に入れないというか…疎外感が…;
まだ教卓前は忘れ物報告しやすいので好きなポジションですけど…ってこんな話どうでもいいな´・д-`)

たまにはジュカイを´ω`)
でもこのジュダさん生意気優等生な感じで誰おま状態…;;;
てかこれジュダさんの片想いの話な気がしてきた。
ちくしょう…ジュカイ苦手だ;;


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