ソファに腰かけ書類と睨めっこ中のリオンの隣には、実に気持ち良さそうに口を少し開けて間抜けな顔で眠るカイルがいた。

暢気で幸せな奴だ…、と内心呆れながらも自身に寄りかかって身を任せるカイルが、愛おしく堪らない。

ふと、視界に映ったそれは自身のより細く小さな、男とは思えない手に意識が意図も容易く奪われた。
カイルが幼少の頃から見慣れている手だというのに、リオンはじっと見つめて目を柔らかく細め、そぅっと重ねた。

指は長く細いけれど、包み込める程の大きさのあるリオンの手は、すっぽりとカイルの小さな可愛らしい手を隠す。

子ども体温がリオンの笑みを誘い、そのまま瞼に、そしてゆっくりと目覚めぬ眠り姫の唇へゆっくり口づけを落とした。


この、暖かくて心を満たす愛しい少年の空を彷彿とさせる瞳に、リオンは待ち焦がれ包んだ手に力を込めた。




――――――――――――
最近短過ぎる……
そしてリオン無言

ごめんなさいっ


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