3年の間にこうも差ができてしまうとは…どういうこっちゃ?、とスタンは悩ましく唸るしかなかった。

「カイル、熱いからそうくっつくな」
「い・や☆」

今は夏、しかも昼時。
見ている側からすれば迷惑な公害といったところだろうか。一方的に腕に絡みついて抱きつくカイルに、文句を言ってるリオンも満更ではないと口元が綻んでいて説得力の欠片もない。

「ホント仲良いなぁ…2人とも」

ちょっとだけ、ほんの少し羨ましく妬ましくもある。
なんというか……可愛い箱入り娘を嫁にだす父親の気持ちが身にしみて分かった気がする。まぁカイルは男だけど。
それにしたってこの異常なイチャイチャっぷりは、何なんだろう?

「…どうしたの父さん?なんか元気ないけど…」
「そっ、そんな事ないぞ〜?父さんはいつも元気だぞぉ?はははは!」
「ホント?それなら良かった!」

子どもの無垢な笑顔はもやもやした気持ちを簡単に吹っ飛ばすんだから凄い。
ありがとな心配してくれて!とニコニコしていると、

「スタン、父親の嫉妬は見苦しいぞ」

ニヤリと。勝ち誇っている顔に初めて拳をお見舞いしてやりたいと密かに思った。



――――――――――――――
オチとか考えてなかった。
スタン視点でリオカイ話が書きたかったんですω・`)


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