アシュ←(リオ→)カイ


「また会えないかなぁ」

ベッドで横になり足をバタバタと遊ばせたカイルが、両手で頬杖をついてふと漏らした言葉にリオンのティーカップを持つ手に力がこもる。

カイルが誰の事を考えているのかなど容易に想像のつく相手で、その相手とは洞窟で剣を交わした青年だ。

「今日会ったばかりだろう」
「そうだけど…ぜんっぜん話せなかったもん!」

次会ったらいろいろ話をしようと思っていたカイルは、残念そうに口元を布団に埋めてまだ何かぶつぶつと言っていた。

それはまるで片想いしている相手と今日も話せなかったと嘆く恋する乙女のようで、歯痒く憎たらしい気持ちになった。
主に、今カイルの中を占めている彼奴に対して。

何としてでも、この先2人を会わせるのだけは阻止しなければと、リオンはいつの間にか眠ったカイルを横目で見つめながら奥歯をきつく噛み締めた。

「……今更、他の奴になんか…」

渡すものか。


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VSリオカイ編のサブイベにたぎった結果の捏造話です。
カイルは強い人に惹かれるタイプなんじゃないかなぁと思います。


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