枢桐的に萌えるシチュをごちゃごちゃ書いたもの(会話文気味)



-1-
ドライブには時折沈黙になるのが多く、睡魔に苛まれるのがデフォだ。

こんな時こそ助手席のサポートは必要不可欠である。

「リオンさん、ガムとチョコどっちがいい?」

そして、バカうるさいコイツは沈黙を破り尚且つ甲斐甲斐しくお菓子やジュースをくれるんだから、気が利く奴だとドライブの度に思う。本当に有り難い。

「じゃあチョコ」
「はい」

で、一番大事なとこで空気が読めないのがコイツの最大欠点でもある。

「口移しするくらいのサービス精神はないのか?」
「えっ!」

そんなお子ちゃまなとこも可愛いけどな。


-2-
「…何だ」
「んーん、別に〜」

視線が痛い。前を見てろ、こっちは運転してるんだぞ。

「…リオンさんの運転してる時の腕カッコいいね」
「うるさい!黙ってろ」

いつもカッコいいけどね、とかふざけた事を吐くな!
全く集中出来やしない。

「…は〜い」

おもしろくなーい。カイルは窓の外に顔ごと視線を向けた。

それから風景に見入ってしまったカイルは無言で静かになり、もちろん有り難いが何だか落ち着かない。

「……カイル」
「…なぁに?」
「…外ばっか見るな」

自分に興味無いのはやっぱり腹が立つ。
さっさとこっち向け。


-3-
リオンさんの運転してる時の顔が好き。
真剣な瞳も全部。

だけど、もっと好きなのはハンドル握る力強い腕が後ろに伸びてくる時。

「わっ…」

まるでキスするみたいにリオンさんの体と顔が近いから、心臓がドキドキってうるさくなる。

「お前はいつまで経ってもウブなままだな」

余裕ぶって意地悪に笑う顔が憎たらしいけど、オレはリオンさんに唇を委ねた。


-4-
ぶっっすー。

「……おい、怒ってる理由くらい言え」
「…さぁね、知らない!」

言ってなんかやらないよ。
分かるまで口も聞かないんだからね。

「…何を勘違いしてるんだか知らないが、あの女は勝手に乗って来ただけだ」
「もういい、歩いて帰る!」
「お、おい!」

リオンさんのニブチン!ドSヘンタイ!!
掴まれるより先にドアを乱暴に閉めて、周りの目なんて気にするもんかと叫んでやった。

「そこはオレの場所だもん!リオンさんなんて大嫌い!」

それくらい気づいてよ。
隣に座っていいのはお前だけだって言ったくせに。




――――――――――――――――
とりあえずこの辺で終了。
元ネタは乙女凄恋の記事からちょこっと拝借させていただきました(笑)
あそこは素晴らしいネタの宝庫です。



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