微会話文





「カイル!起きろ」

「……ん〜……まだぁ…」

「まだじゃない!金環日食だぞ」

見たいんじゃなかったのか?
前日は金環日食鑑賞グッズを取り揃えて、「絶対早く起きる!」…とかなんとか言ってたのは何処の誰なんだか。

「――金環日食!!!」

その原動力は一体何処から来てるのやら……僕も見習いたいくらいの瞬発力だな、全く。


外はまるで夕暮れのように橙色に陰り、時間軸が狂ったのでは?と思う程。
まぁ、それを見たカイルがどんな反応するかなんて容易に想像つくだろう。

「わわっ?!太陽見ちゃった…目がチカチカする!」

「当然だバカ!…ほら」

ありがとう!とせわしなく言って空を見上げるカイルに溜息を吐きながら、何年ぶりの金環日食だろうか…なんて思いを馳せてグッズを目に翳した。




――――――――――
即興金環日食ネタ。
玄関出たら夕方みたいに暗くて焦ったので、リオカイで`・ω・)b





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