鳥が囀り晴天の心地よい朝、2人は仲良く(?)洗面台に並んでた。 「あっ」 あちらこちらに跳ねる髪を整えていたカイルが、急に奇声をあげた。 「何だ……どうしたいきなり」 さて、と…顔でも洗いましょうと洗顔用の石鹸を取ろうとした瞬間だ。 「リオンさんヒゲ生えてるー!」 むむむー!っと顔をこれでもかってくらい近づけて吐いた台詞が、それ。 え、……ヒゲ?何だそれ…… 「見間違いだ!」 「オレ視力いいもん!」 知るかお前の視力が1.7なんか!忘れたそんなもの! 「だとしても、本当デリカシーのない奴だな!」 「そうだ、オレが剃ってあげる」 「はぁ?!」 ―って、もう準備万端か! カイルは剃刀とシェービングクリームを片手に、わくわくウキウキといった顔でクリームを塗ったくってる。 もう、好きにすればいいさ…… (―あぁっ…リオンさん動かないで!) (、っ!もっと優しく丁寧にするのが当たり前だろ!?) ――――――――― ヒゲ剃りをカイルにやらせたかっただけです…ω 朝っぱらからピンクな世界に突入しちゃうのが、この2人なんです。 ← → |