「リオンさん…なんか楽しそうだね?」 にこにこ、楽しそうなのはどっちだと言ってやりたかったが、抱きついてくるのも久しぶりでリオンはそのままカイルに、ここに座れと命令した。 「…えっ?そ、そこに??」 「そうだ。膝以外に何がある?」 いいから座れ。 昔はしていたのに、今じゃそれもない。 僕も大概甥バカだと内心失笑した。 「リオンさんってば、子どもみたい」 くすくす笑って座るカイルの頭を偉い偉いという風に撫でれば、驚いて固まっているのがさらに可笑しくて、リオンはそのまま抱きしめた。 「カイル、…お前はずっとそのままでいろ」 その笑顔も何もかも、全部。 ――――――――――― 場面転換って苦手∀ι ← → |