お題2454





それほどまでに必要とする恋愛とは一体何の意味があるのかな


「貴方一人の人間を愛せないものね。正直本当に人を愛した事ないでしょう」



人間は好きだよ。愛してる。けれど、人は愛した事が無い。必要が無いから。一人の人間が持てる感情や知識は固定されてる。長い間一緒に居る意味が無い。恋愛の理由ならいくらでもあるだろうけどさ。誰かに愛されたいから人を愛したい。自分の物にしたいから愛されたい。お互いの存在意義を確かめたい。愛する事で得る幸福感や目標を持ちたい。こんな所かな。結局はお互い自分の為。知ってるかな。人間の愛は2年で冷めるらしいよ。結局何事も叶うと駄目になる。俺もそんなものだよ。人間は最初から愛してるさ。一方的な片思い。けれど接触して自分が理想していたものとは違って大した事が無い人間はもう要らない。さよなら。忘れる。だからこそ俺は人間を愛し続ける事ができる。だからこそ、一人の人間に執着する意味が、必要が、分からない


「遠まわしに私の愛を否定しているの?殺してほしいのかしら」


君も最初は誰からの愛も感じない中、弟を愛そうと思った結果だろ。君の愛がここまで続くのも一方的な愛だから。君の弟とあの子だって愛し合っていないからこそ。片思いに片思い。まぁ俺の知ってる中で凄い愛し合ってる奴等も居るけれどね。あれはもう病気だ。人間でもないしね。理解できない



「貴方がなんと言おうか勝手だし興味も無いけれど、貴方だって随分執着しているように見えるわ」



それはシズちゃんの事かな。勘違いしないで欲しいから言うけれど、俺はシズちゃんが大嫌い。殺したい。死んでもらいたい。まぁ、あんなのでも人間だからね。俺の事を愛してくれるなら喜んであげるよ。俺は愛してあげな……あ



「どうかしたの?」



いや、シズちゃんが俺を愛すとか気持ち悪い。嫌だ。吐き気がする。有り得ない。俺はシズちゃんを大嫌いで殺したくて死んで欲しい。あいつも俺を大嫌いで殺したくて死んで欲しいと思わないと嫌だ。駄目だ。吐き気がする。有り得ない。許さない。…何故だろう



「無自覚って本当にあるのね」


















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