お題1001


このアパートの8階の1番奥の部屋に、錬金術師が住んでいるらしい。…ついでいうと、7階の1番奥には魔術師、6階の1番奥には仙人、5階の1番奥には幻術師、3階の1番奥には魔物使い、2階の1番奥には陰陽師である。





「では4階と一階の一番奥に住んでいるのはそれぞれ何でしょうか」


「…、刑死者と隠者」


「何故その二つを選んだのかは分からないけれど、はずれ」


「じゃあ何だって言うのよ」


「答えはただの人間。こんなにも他の住人が取り上げられる中、そいつらは外されたんだよ?と言う事はさ、なんにも無いんだよ。自分を名づけられものを所持していないんだ。でもそのアパートには必要なんだろうね。他の住人を必要として崇めて下手に出る奴がいないとさ。結局人間は均衡を保つ為に平等なんてないんだよ。平等の為の負平等って所かな。って事で約束通り鍋作ってよ」


「ちっ」


「わぁ、凄い舌打ち。こわーいwww波江は一度了承したことを断るような、仕事ができない女だとは思わないけれどな」


「解剖して実験台にするわよ。…はぁ、早く仕事終わらせなさい」


「楽しみにまってるよ」










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