2. Mi nieto!

 はわわ。

 生まれたのはあの戦争の少しあとの木の葉。しかし育ったのは木の葉に非ず。
 というのも、父にあたる人物が根の構成員だったのだが、ダンゾウの信者であったが故に根であることが周囲にバレており、根に対する悪感情が募った結果、住処を追われるに至ったらしい。いやー、小さい頃はあんまり意識がはっきりしてなくて。

 さてさて、今日は入学式!
 いやー道中色々と面白いものをみた。楽しい夢だなー。
 油女一族のものであるらしい担任教師によると、あと二人来ていないらしい。

 ドーン!

「はわわっ」

 思わず母親譲りの癖がもれる。なかなかぶりっ子だと思ってるんだけど、結構気に入ってるんだよね。
 音の正体は壁岩に突っ込んだ雷車。いやー雷車って便利だよね。本当にすごいよ。技術の進歩をこの目で見るとなかなか感動するものがある。
 ただ雷車って壁岩に突っ込むためのものじゃないんだよねー。

 原因は車両故障らしいけど、俺にとってはそんな重要じゃない。

 ねえ、見てみて! あそこ! あそこの金髪の子!
 俺の孫だよ!

 いやあうずまきボルトか〜〜! うんうん、いい名前だね。
 孫と一緒に勉強できるなんて、おじいちゃんうれしいよ! ただね、火影岩に普通に「ジジイ」って落書きされるのは複雑だよね。うん、まあおじいちゃんなんだけどね、もうちょっと優しくね。

[ 2/2 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -