思考とは、頭が答えてくれること

 あのね、ぼくにもわからないんだ、にいさん。なんかね、へんな感じするんだ。

 にいさんのね、その、おめめとおめめの間りゃへん!

――兄さんの眉間に、何かついてるのか?

 みけん?

――おめめ……というよりは、この眉毛と眉毛の間のことだな。

 みけんりゃへん?

――で、それがどうしたんだ?

 そう! あのね! にいさん、まるでとーさんみたい!

――……それは、この皺のことかな?

 しゅわ? しゅわしゅわ?

――この線のことだろ?

『老いてるね。若いくせに』

 うん! おいでいね! わぁいくに!

――おいで……? それはどういう意味だ?

 うん? えっとねー、ぼくがおもった! 

『言っちゃだめだよ』
 
 あぃぇ? だめ! うん!

――……そうか、とにかく、サスケもこの皺が気になるんだな……。

 うん!

『かわいそうだね。サスケに遺伝しなくてよかったよ』

 さっけよかった!

――よかった? さ……すけ? あー、まあそうだな。うん。やっぱり子供の言ってることを理解するのは難しいな。



















サイのサスケの精神体になってる感じのお話。いやそんなつもりなかったんですけどいつのまにかこんなんに。
解説します。
サイもはっきりした意識はありません。視界はサスケのもの。大きくなってもサスケと脳内会話することはありません。
サスケは脳内にサイという天才が住んでるおかげで「思考」という言葉を取り違えます。普通は思考して答えを導き出すものですが、サスケは「思考」=「脳(サイ)が答えてくれること」だと勘違いします。たぶん一生治らない。



思考とは、頭が答えてくれること
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