26. The end of our first duty.
影分身が戻るときというのは、不思議な感覚だな。そういえばミズキ先生をぼっこぼこにしたあとは、結構すっきりしてたかな。
「先生、家に二人来たけどオレが倒したよ」
タズナさんの家でのことを報告する。先生の言うとおりに影分身を消してしまって、もう家にはツナミさんとイナリ君を助けられる人はいないのだけれども大丈夫なのだろうか。応援読んでたりすんのかな。
「これはこっちも気を付けた方がいいのかね」
タズナさんが橋を作るのを護衛しているだけだというのに。
しかも噂をすれば何とやら。怪しい霧が立ち込めてきたではないか。
痛い。辛い。泣きたい。家に帰りたい。やだ、やだ。
血継限界とかナシだろ。
戦闘中にサスケは写輪眼を開眼した。ちょっとヘマした。サスケがオレを庇ってちょっと傷を負った。
ちょっと申し訳ない。
オレが今できることなんて多重影分身くらいだ。うずまきナルトの多量のチャクラを生かして。影分身は一時的な肉の壁になるだろう。
雷切。あいつ、使いこなしてら。使いこなして、人を殺すことに慣れてーら。まあ、忍の本分はそういうもんだよな。知ってる。まあ写輪眼が役に立ってるようで何より。
桃地再不斬は死んだ。追い忍もどきも死んだ。オレ達が戦いに勝った。
命のやり取りをするのが忍だ。それをオレ達は今日、この時点で、改めて思い知った。
こういう任務、最初で最後にしたいなあ。
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