24. How to walk vertically?


 修行。それは己の力をさらなる高みに近づけるもの。多分。

 チャクラを使い、手を使わずに気を上るという修行。これはもちろん力になるのだろう。チャクラの使い方っちゅーんは大事だかんな。
 しかし、この修業を始めるに至った理由が謎だ。

 カカシが起きて、唸り、気付く。あの追い忍のおかしさを、今更だ。齢十二で上忍に昇進した者がその場で気付けなくてどうするというのだ……。
 そしてオレ達は、そのうちまた会い見えるであろう再不斬と戦うために修行をすることになった。なんてこった。

 長いこと生きてきたが、それでも精神年齢が高いとは言えないオレだが。ちょっとやっぱ意味わからんかったってばよ……。
 再不斬級の忍者が現れて、まだ下忍三人、上忍一人(役立たず疑惑有り)で対処しようというのだ。

「ナルトー集中しなさーい」

 一人木陰の下でイチャイチャパラダイスを読んでいるカカシに注意された。

 ……難しく考えるのはやめよう。オレとて頭がいいわけではない。きっと上忍様には上忍の考えることがあるのだ。きっと、な……。

「わかってるってー」

 修行自体は難しくはない。体が慣れていなくても、チャクラを使って歩く感覚は覚えている。あとはチャクラを正しく足へ送れるかだが、依然抱えていた問題はすでに解決済みなのだ。楽勝だぜっ。




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