4. I'm the human sacrifice of The Nine Tailed Fox
三年前、オレが生まれる直前この木の葉隠れの村で、九尾の化け狐が暴れたらしい。そしてその化け狐が封印されたのが、オレの中。
つまりオレは、人柱力なわけだ。
これは誰かに教えてもらったとか、そういうことはなくて、一応全部自分で推理した結果だが、間違ってはいないだろう。
耳が特別言いわけではないが、聞こえてくるものは聞こえるのだ。ただの赤子ならわからないものでも、中身は大人である。情報は十分にあるので自分は何かなのを認識するのにそんな時間はかからなかった。
あと、自分の腹に封印術式だと思われる図があるし。
人柱力は人々に忌み嫌われる、ただそれだけの存在。それはどこの村でもかわらないらしい。
そういえばヒルゼン様は英雄だとおっしゃっていたな。どうやら生まれたばかりの赤子であったにもかかわらず、九尾という莫大な力を体内に封じ込めたうずまきナルトという少女は英雄にあたるらしい。
ヒルゼン様の中だけで。
里で英雄扱いされるのか、と聞かれれば、いいえだ。
現在のオレの待遇は火影邸預かりではあるものの、ときどき体に気を使ってか、散歩に連れて行かれることがある。連れて行かれるとはいうけれども、それは玄関まで。
つまり、一人で
まあ、火影邸を出るたびにヒルゼン様が暗部に何か指示しているようなので、暗部はオレにくっついてるのだろう。気配は感じることができないのだけれども。
今のオレはまだ気配の察知ができないからなあ……。チャクラとかがわかれば、くっついてる暗部がわかるというのに。これでも忍者は三回やってるんだ。
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