10. Let me see how you are.
オレ達みたいなやつが上忍にかなうわけがない。だがそれはあいつも承知だろう。で、だ。まずはあいつの実力を確かめるぞ。
とのサスケの言葉で、先方を務めるはこのオレ、うずまきナルトちゃんである。
サスケは人を見る目があり、リーダーになる資質を持ったやつだ。その上に自分の限界を重々承知したうえで物事が判断できる。それでもイタチを殺したいというのだから、その覚悟は相当なものなのだろう。多分。
「ういーっす! ちょっとお試し手合せお願いしまーっす!」
「うーん。威勢のいい子は嫌いじゃないんだがなー。ま、いっか」
構える様子がない。しかもイチャイチャパラダイスを読み続ける。……ナメナメだな。
オレが確かめるべきは体術。サクラは得意の幻術で、サスケはご自慢の忍術だ。というか、サスケも考慮してくれたのだろう。そもそも、あの二人はまだオレが忍術とかできないんだと思ってるんだろうなー。体術もちょっとできる、とか思ってんだろ。ま、事実ではあったんですけどね。
「……へぇ」
無言で印を練り上げて影分身してみる。多重じゃなかったのは出し惜しみっていうか、なんかちょっと落ちこぼれだったのにいきなりすっげー技っていうか禁術を披露するのがなんとなくためらわれたからだ。
カカシは未だにイチャイチャパラダイスを開いたままだ。んー、ま、下忍レベルが二人ってんじゃあ、敵わないのはわかるんですがね。
「いくぜー!」「おー!」
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