8. The most important point is...


 カカシのことだから、鈴取り合戦の目的はチームワークではなく任務の達成。

 仲間割れを促し、それでも任務を達成できるか。

 この時点でのオレは、カカシの性格は変わっていないのだと、疑わずに信じていた。


「弁当は二つ。鈴を取れた人だけが食える。あと一人は丸太に縛り付けてそれを食うのを見る。それじゃスタートだ」

 三人三方に別れてカカシの出方を探っていたわけだが、気配を感知してみればサスケがサクラの方へ寄っていくではないか。

 まさかあいつ、二人だけの枠だからってしょっぱなから仲間を先頭不能にするつもりか。と思いきや、二つの気配が合流した後はこちらに向かってきた。正しくは、うろうろしていたので隠していた気配を出してみたらこちらへ向かってきた次第だ。

 これでも、気配を隠すのだけはチャクラが使えない頃からの特技なんだぜ。

 ここでカカシの方を見てみる。

 ……イチャイチャパラダイス、だとぉ!?

 おま、ちょ……。よ、読みたい……じゃなくて! 嫌、オレも好きだけど、読んでたら嫁に悲しい顔されたから封印したけど……。

 それは十八禁だろ。

 アカデミーを出たばっかのガキがいる引率教師が読む本ではないし、大体今演習中だろ……ナメやがって。まぁそれだけの実力があるやつなんだがな。

「提案がある」

 サクラを連れたサスケの第一声がこれだ。

「なんとなくわかるけど、ま、言ってみ」

 その提案はおそらく――――。














優等生サスケの話。




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