2. Second "Nice to meet you".


 担当上忍だとはいえ、ひよっこの下忍相手に教室に気配を消してやってくるわけでもない。
 足音を立てる人はいなかったものの、気配は普通に感知できた。

 中には知り合いもいて、というかアスマと紅がいた。
 紅は将来美人に育つとは思っていたが、まさかこれほど……エロイですわマジで。オレが男子だったら今夜のおかずになっていた。まぁ下忍を指導するにはふさわしい女性だろう。ヒナタちゃんとキバとシノの担当上忍になった。

 アスマもアスマで猪鹿蝶トリオの担当上忍にはふさわしいやつだと思う。アスマとはすでに木の葉丸と交流しているときに木の葉丸の叔父として面識があり、やつが守護忍十二士になったのは知っていたがやはりすごいなぁ、と思ってしまう。

 ところであの二人一緒に来たんだけど、ついにくっついた? まあまだ結婚してないようですが。

 サクラちゃんとサスケと自分しかいなくなった教室で、サクラちゃんと穏やかな会話をしていた。サクラちゃんはサスケと喋りたかったようだが、会話が弾まないと判断したのか、諦めて狙いをこちらに定めた。
 たまに言葉を交わすことがあったけれども、つるんだことはない。留年はしているものの、同い年であると言ったりしていたその時だ。

「誰か来たようだな」
「さっすがサスケ君! まったく、先生ったら遅すぎだわ!(しゃんなろー!) ……ナルト? どうかしたの?」

 段々近づいてくる、アカデミーでは感じたことのない、おそらくオレらの担当上忍の気配。

 あ、れ……? この気配……、あれ?
 え? ……う、うそだろ? い、いや、体が違うから気配を覚え間違えているだけか?

 ……でも、あ、れ? まさか、そんな……

「ナルト?」
「……ぉ、のおおおおおなんかトイレ行きたい! っていうか漏れる! ってことでちょっと行ってくる!」

 トイレに逃げる! 気持ちを落ち着かせんてこんと!

「ちょ、待ちなさいよ! 先生来るわよ!」

 全力で教室の後ろ側のドアまで走った。この時点で奴はすでに前のドアで止まっている。
 ガララッ。

「あ、君「ごめんなさいトイレ行く!」あ、そう……」

 廊下でこんなこと叫ぶのははしたないってわかってはいるんですけどね!



 なのに、こんな。お前が担当上忍になっちまうなんてことがあるなんてな。

 はたけカカシ。

 それがうちはオビトだったころの初恋の人の好きな人且つ班員で、うずまきナルトとしてのオレの担当上忍になる男の名だ。




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -