12. It's my group! yeah! My......group....
みんなが下忍になることに興奮している教室の中、一人だけものすごい近寄りがたい雰囲気を出しているのがかのうちはサスケである。そりゃ友達できないわ……。
そういえば卒業試験以外にも何かやらないといけないことがあるようだが、この説明会で説明されるのだろうか。まぁおとなしく従っとけばいいのか。
「七班は春野サクラ、うちはサスケ、うずまきナルトだ」
……え?
ちょっと待て、この班おかしくないか?
イルカ先生が下忍班分けをしているわけだが、この班員はおかしい。先生はチームの力を平均的に考えて、とか言っていたんだが……。
まずサクラちゃん。サスケが大好きで、このクラスにたくさんいるサスケ好きのうちの一人である。頭がすごくいい。実技も人並みにできるし、サスケが関わらない限りは頭の使い方がいい。
そしてサスケ。頭良し。実技よし。クラスで一番うまいといっていい。
オレ。頭良し。一昨日から実技が普通にできるようになった。一番知識がある。
つまりはエリート班である。自分でも言うのはなんだが。
……まぁ、なんとなく理由はわかる。
うちはサスケとうずまきナルト。監視対象だろうなー。サクラちゃんはよく知らないなぁ。もしかしたらサクラちゃんもわけありなのかもしれないが、数合わせにいれられたのだろう。恐らく。
しかし他にもおかしい点が。
「今年はくの一が多くてな。くの一を二人も入れるのはどうかと言われたんだが、成績が優秀だというのを視野にいれて結局こうなった」
くの一が二人。今、正にそれを考えていたんだがイルカ先生が質問せずとも答えてくれた。
にしってもまぁ、班分けには悪意を感じる。
ヒナタにキバ、シノの名門の探索うってつけ班と、いのシカマルチョウジの猪鹿蝶名門班。これはひどい。バランスが崩れまくりだ。一応オレの班もうちはに四代目火影の娘だが。
これは不公平だよなぁ、とは思いつつ。ああ、そういえば、火影の息子というか、孫といえば。あいつですよね。
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