5. The Secret Writer.


「じじー! 原稿用紙くれー!」
「なんだ、ナルトか。別にいいが、これまたどうして」
「小説書くなのー!」

 元気いっぱい言えば快く原稿用紙をくれた。ありがとう爺。

 本来なら小説を書く前に修行しろと言われるのだろうが、爺は大して気にしないらしい。まあ座学はちゃんと成績とってますから。チャクラが、な。

 どうして自分が上手くチャクラを扱えないのかを考えた結果、結論は一応出た。これはまだ可能性でしかないが、九尾が封印されていることに由来するものではないか、とオレは考える。

 チャクラの扱い方が下手だという可能性は思いっきり否定したい。だって前の人生とかで扱っていたし。感覚はすべておなじなのだ。なのにこのうずまきナルトである時だけ、ダメなのだ。
 チャクラというのは陰のチャクラの陽のチャクラで成り立っている。だからそこらへんに関係あるのかなーとか思ったり思わなかったり。

「あ、ナルトさんじゃないですか! これから手合わせしましょう!」

 火影邸からの帰り道、奴に絡まれてしまった……。

 こいつが唯一オレから離れない例外、ゲジ眉である。
 じゃない、リーだ。

「悪い、今日は早く帰りたいんだってばよ!」
「そうですか! ではまた今度! 自分は今から走り込みしてきます!」

 おうとも。勝手に行ってなさい。




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -