23. I know what kind of person you are.
……そ、っか。そっかー、そっか、そっかー。
ヒルゼン様はオレに料理を覚えさせたいらしい。
そして、一人でも生活できるようにさせて――――この家から追い出したいんだ。
正直、それ以外には考えられない。
もしかしたらほかの大名などに早く追い出すように催促されたのかもしれないが、一応六歳まではここに置いておくという情報を聞いたことがあるというのに。大体、四歳の子供に料理を教えるだなんて頭がイカれてるとしか思えない。
刃物、火の扱いより前に、一人暮らしをさせられるなら、買い物という難関もある。ああ、食材は毎日用意してもらえるのかもしれないが、そうじゃなかったらとても困る。子供に金銭のやり取りをさせるだなんて。大体オレは化け狐であるから、買い物もしっかりやらせてもらえるだろうか。無理だろ。
刃物、火の扱いは名門の忍の家なら修行だとかなんとかで触れているものではあるが、オレは今のところ一般の子供と同じ生活だ。監視はされているけどな。
まあこんなそんなで、色々言いたいことはあるが。
ヒルゼン様も、嫌いだ。
結構……信じてたのにな。
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