20. Do you know my parents?
返ってきた言葉は、意外なものだった。
「……おお、そうかいそうかい! よく来たなあ! 嬢ちゃん、ラーメンは好きか!?」
ふおおおお相変わらず暑苦しい。
けど、一瞬でオレに対する嫌悪感のようなものが消えたのは何故だろう。……ふむ。考えるまでもなかった。
自己紹介したじゃないか。
自分の店の馴染み客の名前はうずまきクシナで。その恋人は波風ミナトで。
少なくとも顔は二人に似てるはずだし、名字が名字である。
気づいたん、だろうなあ……。何も言わないだなんて、いいおっちゃんだなあ。
「らーめん? なぁにそれ? このいい匂いのするやつ?」
うずまきナルトはラーメンなんて食べたことないのである。今日四歳になったばかりですし。
「はっはっは。すっげーうまいぞ! ヒルゼン様何味になさいます? あ、ナルトは何かアレルギーはありますかねえ」
「ふむ。わしはしょうゆ味にしようかの。ナルトは好き嫌いがないからのう。ナルトと二人で一皿食べるわい」
「はい! しょうゆ一人前ー!」
……えっと、夕飯食べた後なんですがー!
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