15. May I go to bathroom?



 トイレに行きたい。
 尿意を感じて布団から起き上がった。

 オレは三歳であるが、すでにオムツなぞつけてはいない。理由は簡単だ。取り換えははずかしいだろうが。

 最初からトイレを覚えているのもおかしいのでもちろんそれ相応のことはした。最初はトイレに行くのを教えられても数回はおもらししていた。もちろん取り換えは恥ずかしかった。子供っぽく抵抗はしたが、羞恥心もあったんだぞー。
 そして頃合いを見計らってトイレを覚えれば問題はない。ものわかりのいいうずまきナルトの完成である。

 そんな感じで夜中に起きてトイレに行く三歳児である。
 
 トイレまでよたよたと歩きつつ、誰かがしゃべっているのが聞こえる。ふむ、忍者はやっぱ大変だ。そしてオレがいることに気がつけっちゅーの。あ、でも子供じゃ気配らしい気配も感じないか。

「――――――――――――――――」
「――――――――――――」
「くちゅんっ」

 何やら内容が内容だったので、これ以上聞いてはいけないと判断してくしゃみをしたふりをした。
 これ以上、気づかれずに歩いて行ったら色々とやばかっただろう。聞いてはいけないものは聞かない方がいいのだ。

 くしゃみのおかげでこちらに気づいた忍達はそそくさと火影邸を出て行った。まったく、小娘一人に話を聞かれてどうする。

「くしゅんっ」

 隙間風に晒されて本当にくしゃみが出てしまった。トイレトイレーっと。





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