14. It's just a one of the gossips.
バタバタバタバタ。
里の近くを流れる小川で一人足をバタつかせてぶらーんぶらーん。
ほんとはちょっとね、まあ色々ね、やりたいことがあるんだけどチャクラが使えないとできないんですよね。ちょっと恥ずかしいしな。
今日は朝から町が嫌な静けさに包まれていた。喪に服す人もいれば、ひそひそとささやきあう人もいる。これは基本奥様方。
喪服。忍の世界において、死はつきものである。よって、木の葉では毎日人が死んでると言っても過言ではない。
一人一人の死は、ないがしろにしていいものではない。
だが、どう見ても死んだのは一般人ではなさそうだ。
喪服を着ている人がちらほら。
この大きな隠れ里で、交友関係がとても広い人はそうそういない。
ならば一つの任務で大人数が亡くなったのかと思いきや、それは奥様方の内緒話という名の噂話ですぐわかった。
昨日の夜の騒ぎに関係のあるものだというのは当たっていたようだ。
どうやら――――日向家現当主、日向ヒアシが弟、日向ヒザシ様が次期党首の日向ヒナタ様を入ってきた賊から身を庇い、お亡くなりになったらしい。
しかし所詮噂は噂。
真偽は、オレにはわかりはしない。
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