13. It happened in the noisy night.



「ん……」

 手を丸め、眠い目をゴシゴシとこすって起き上がる。そして目を開けてから、ようやくいつもと様子が違うのに気付いた。

 まず、窓から日の光が入ってこない。天気が曇りだとか、そういう理由ではなく、お店頭様がいない。つまるところ、夜だった。
 そして部屋の外が騒がしい。走り回る様子はないものの、足音一つ一つが重っ苦しい。

 さて、起きてしまったからには外に確かめに行こう。子供とは好奇心旺盛なのである。どうせ監視だってついてるだろうし、一度起きた子供が何もせずに寝る、だなんて違和感のあることをすることもできない。

 ちなみに個人的には行きたくない。いや、覗いてみたいが、明らかに今何か大変なことが起きているのだろう。それを邪魔するのは非常に申し訳ない。

 とてとて、と畳の上を歩き、襖を開ける。

「おや、ナルトか。五月蠅くて申し訳んなぁ」

 いかにも今この部屋の前を通りました、という形でヒルゼン様が立っていた。しかし騙されてはいけない。おそらく、チャクラを感知したのだろう。そしてオレを部屋から出したくないので、先回りした、と。

「じーじぃっ、なにが、あったってば? おしごと?」
「そうじゃ、おし」
「ほか、げぇ!?」
 ヒルゼン様の発言を遮って出てきたのは若そうな中忍だ。こいつ、絶対オレ見て「げっ」って言おうとしたぜ。

「……今行く。そこで待っておれ」
「はっ!」

 ぽんぽん、と頭を撫でられ、「早う寝るんじゃぞ」と言われて襖を閉められた。……寝るか。オレってば、いい子だし。





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