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−−−清苑様、何をお考えですか?



妃からの、その問いが時折頭の中に甦る。



すでに解決している案件の書簡をたくさん自室に持ち込むのは、政務で疲れている振りをしたいから。


私が、彼女を妃に選んだのは−−−−−





「兄上、お茶を淹れるので少し休みませんか」


執務室で仕事をしていたところ、扉を数回叩かれた。
返事をすると入ってきたのは劉輝だった。


「ああ、ありがとう」


温かいお茶を注がれたばかりの茶器を受け取る。


「…近頃、表情が曇って見えますが、何を…お考えですか?」


自分の分を注いでいた劉輝が、心配そうに不意に尋ねた。


「……」


「すみません、兄上っ!私には考えの及ばない事もありますねっ」


返事のない兄の態度に機嫌を損ねたと感じた劉輝は背を向けながら慌てて謝った。

「劉輝…」

しかし優しく名前を呼ばれると振り返るより早く、後ろから抱き締められていた。


「あ、にう…っん」


驚いて振り向く劉輝の唇を自分のそれで塞いだ。



長い口付けの後、お互いの唇が離れる頃には劉輝の腕は清苑の肩に回され、体は壁に預けなければ立っていられなくなっていた。


「っは、…ここ、ではダメです、よ」


「わかっている」


長い口付けに、劉輝は呼吸を整えながら兄に制止の言葉をかける。


離れていく体に寂しさを感じながらも頭を切り替え、呼吸が整うと茶器を片し部屋から出て行く。


「…今夜、部屋に行く」


直前、兄からかけられた言葉に劉輝は小さく返事をすると執務室を後にした。












「清苑様…どこにお出でになられるのですか?」


約束通り、清苑が劉輝の室に向かおうとした時だった。

廊下で呼び止められた清苑が振り向くと、そこには妃の姿があった。














−−−−−
何の設定もなくノープランなのですよ、いろいろと。
どこに着地したいんだろう。
妃様、名前も考えちゃいない(笑)
気が向くままに進めてます。

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