5(完?)
「こう見ると、随分度が強いメガネしてたんだな」
「お前さんの可愛い顔をよく見たいからの」
「それに、こんなところにホクロなんかあったか?」
ブン太がベッドに乗り上がり顔を近付けました。
「…っ!」
―――――――
「あ!赤ずきんの声が聞こえたっス!」
「本当か赤也!」
「聞き間違えだったら承知しないよ?」
「マジっス…!」
赤也は真田と幸村の気迫に圧されつつ、前を走ります。
「でも何だか、いつもの雰囲気じゃないっスね…」
「「!!」」
―――――――
「やっぱり仁王じゃん…」
仁王に跨り、メガネを外すと、口元のホクロにキスをしたブン太が妖しく微笑みました。
「…バレてたん?」
「お前それで騙してたつもりかよ?………それに、一目惚れしたんだから、忘れるわけねーだろ…」
小声で呟かれた言葉に驚いて、俯いてしまったブン太を見つめていると、恥ずかしそうに頬が赤くなった顔を上げました。
そのあまりの可愛らしさに抱きしめると、仁王はそっとブン太の頬にキスをしましたとさ。
めでたしめでたし
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