猫仁王シリーズ〜仁王の災難〜

「兄ちゃん!猫はー?」


「いるいる。コタツで寝てるぜ」


『…あー、喧しい思ったらチビが来たんか…せっかく寝てたんやけど…』


「兄ちゃん猫暖かいねー」

「だろぃ」


『…んー…まだ眠いんに…つうか俺は寒いぜよ…』


「兄ちゃん、猫ご飯は?」

「そういやまだだな」


『はっ?いやいや、今食いたくないんやけど…って、ちょっ、待ちんしゃい、さむっ!』


「猫ー、ご飯だよー」


『…俺には仁王とゆう立派な名前があるんじゃ』


「仁王?食わねえのか?」

『ブン太…』


「ちょっとでも食えって」

『にゃー』


「缶詰なら食うかな」


『いやいや、今腹減ってないんやって』


「猫ー、缶詰だよー」


『あ゛ー…』


「おっ、食ったな、良かったなー」


「兄ちゃん猫かわいいねー」


『……早よ、コタツ戻りたいなり』





おわり

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