願いたい事は。

*絵の神龍召喚な話。
それを見てからの方が状況がわかるかと…。







「う゛ーさびぃーっ!」

「って、ちょっ何。俺の髪引っ張らんといて」

「お前の頭寒々しいんだよバカ」

「いやジャッカルに比べれば温かいぜよ」

「あー、ジャッカルの方が頭寒いなハゲだし」

「…お前ら新年早々失礼だな…」

「幸村先輩…」

「何?」

「これ何だと思います?」

「えーと…テニスボール、ではないよね」

「どっかで見た事あるんスけど…柳先輩わかります?」

「ちょっと待て、今調べてみよう」

「あちらの方が桑原くんより輝かしいですね」

「柳生も十分失礼だな…」

「これさー、イクラっぽくね?何か寿司食いたくなってきた」

「…ブンちゃん、年明けから食いモンなのね」

「今年はあまり食べ過ぎないようにね」

「う゛…」

「赤也、わかったぞ」

「何すか?」

「地球上にこれと同じ物があと6つ存在するらしい。それらを全て集めると神龍が現れ、願いを3つ叶えてくれるようだ」

「すげえな…」

「じゃあオレはー、」

「ちょっとー!丸井先輩ダメっすよ!」

「えー?」

「私はやはり、世界平和が良いかと思います」

「あー…俺は親父の店の商売繁盛を…」

「俺は今年もブン太と一緒におりたいなり」

「…バーカ」

「そうだなあ。俺は赤也の寝坊が直ると安心なんだけどなー」

「…気を付けるっす」

「精市、それなら赤点回避もだ」

「ああ!」

「確かに!赤也頑張れよ」

「っス……あ!じゃあこれから先、立海が負けませんように!とかどうっすか?」

「……」

「え…、ちょっと先輩達?」

「赤也!実力で試合が出来んのか!」

「ひぃぃっ!」

「真っ向勝負で挑み、そして勝ち続けるのが我ら立海の誇りだ!」

「俺達は、高校こそは全国三連覇を実現させるよ」

「そうだな」

「高校でもよろしくな、ブン太」

「おう!またオレの分まで拾ってくれるんだろぃ」

「仁王くん、貴方はそろそろご自分の姿でプレイしたら如何かと…」

「まあペテンとイリュージョンが俺のテニスやからこればっかは仕方ないぜよ」

「赤也、後を頼んだよ」

「はいっ!」

「よし、じゃあそろそろ初詣行こうか」

『イエッサー!』








「あ!さっきのボール忘れてきちまった」

「あぁ。でも本物とも限らんよ」

「だな」

「そういえば、さっきは何お願いしたん?」

「…教えねえ」







おわり

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