小ネタ置き場
ツイッタで流した会話文など。


▽愛人の後日談的な何か。
紫兄弟の話。




「兄上、見てください!雪ですよ」


回廊を歩いていると劉輝が立ち止まる。


「降ると思いました。今日は一段と寒いですから」


はぁと自分の両手に息を吹き掛けて暖めている。


「今晩の食事は水餃子がいいです」


振り向いてそう言った劉輝の鼻が赤くなっている。


「伝えておくよ。…まずは今、寒くないようにしなさい」


劉輝の腕を取って、手を繋いで。



あの頃の自分達は、こんなふうに堂々と並んで歩ける日が来るなんて想像も出来なかった。


「何を笑ってるんだい、劉輝」


「いえ…兄上の耳が赤いので」


「…寒いからだよ」


「そうですね。…兄上、私は幸せですよ」







−−−−−−



散々「兄上」と言わせ過ぎたせいですね…「雪ですよ」の件に後日談のつもりは全くなかったのに、劉輝が「兄上」って呼ぶと相手が静蘭ではなく清苑になってしまう…。


まあ2人が幸せならいいや。





2022/12/23 20:27


▽ハイチュウ記念日
「仁王、おはよー。今日誕生日だったよな!おめでとう」



朝、丸井に会うと挨拶とともにそう声をかけられた。


「おう、丸井サンキュー」


「そんな仁王くんに俺から誕生日プレゼント。手え出して」


「ん」


と両手の平を見せるように丸井に差し出す。


「ハイ、ちゅー…」


俺の手首を握った相手の言葉にドキッとした。
ちゅー?!


目をみはっているとコロンと何かが転がった。


「ハイチュウな」


そう言った丸井の顔はイタズラっぽく笑っていた。






−−−−−


「ちゅーされるの期待しちゃった?」

「しとらん!!」

「はい、チュ…」



頬に触れた体温が一瞬で離れて行った事に寂しく思う自分がいた。











−−−−−−−−

仁王くん誕生日おめでとう。
付き合う前の3B。




最近、秘かに彩雲国の妄想ページ作ってしまいました。
数年振りなので編集の仕方がわからず、突貫工事みたくなってます。
こっちは更新履歴には載せません。


2022/12/04 20:16


▽悩み
書いてしまったよ。


ーーーーーー



静蘭の場合。






彼とそういう雰囲気になった時、『劉輝』と呼ぶと嬉しそうに『兄上』と返事をされる。

実際に兄弟なのだから仕方ないが、とても背徳感があって困る。



『主上』と呼べば恥ずかしそうに『静蘭』と名前を呼ばれるが、これもこれで王と一武官…。



どちらにしても彼が可愛いから仕方ないのだが。




それにしても、近頃は仕事の件で、他の側近達もいる場でありながら「主上、行きますよ」と声を掛けると主上が顔を赤くする。
おかげで、あの使えないボンボンがニヤニヤしながら私の顔を見てくるのは腹立たしい。


追記
2022/11/22 15:56


▽近況
お久しぶりです、生きてます。
もともと寂れてる、こんな僻地に足を運んで下さっている方がいるのかわかりませんが…。


この数年の間、閉鎖を考えた時期もあったのですが、正直なところパスワードを忘れてログイン出来ず、気付けばダラダラ残ってました(笑)
開設した当初のサイト名、まんまです。



今回、久しぶりにここを更新した理由ですが、単刀直入に言うと別の作品にドハマりしました。
まだハマッて半年位なのですが、如何せん作品自体がテニミュの初演と同年代辺りにアニメが放送されていたような前の作品なので、なかなか話題の通じる同士様が出来ずに悶々としているのです。
日頃、ツイッタではテニスの妄想や話題と共に萌えは吐き出してるのですが、妄想を形にする場所がない!と思い立ちまして、とりあえずここに吐き出したいなとなった次第です。
ある日突然、彩雲国ページが出来ていても気にしないでください(笑)

 

自己満足サイトなので、自分が読みたい時に読み返しに来たり、そのためにサイト自体は公開のままにしておこうと思います。




彩雲国物語、ドハマり中ですがもちろんテニスも変わらず好きです。
Switchソフト買ったり、ココスコラボ行ったり。
彩雲国にテニスの声優さんがわりと参加されていたのもハマった理由かもしれないです。

ちなみに彩雲国は紫兄弟を単体でもCPでも、最推ししています(笑)


それでは、近況でした!


2022/11/20 21:48


▽幸仁
「♪〜〜」


放課後の教室。
微かに甘い香りを漂わせながら、前の席に座る人物は鼻唄を歌っている。

もともとは昔のアイドルの曲らしいが、未だにこの時期になるとテレビやスーパーといろんな場所で耳にする為、何となく曲を理解しているから不思議だ。


「♪〜〜」


「…やたら上機嫌じゃのぅ」


静かな校舎の中、会話もなく少し寂しくなった。


「そう?」


ポツリと声をかけると、机に広げた箱に視線を向けたまま返事が来る。



「珍しく鼻唄なんぞ歌って」


「美味しそうなチョコもたくさん貰ったからね」


そう言って手元の箱から一つを選ぶと自分の口に入れた。


日曜日に重なるバレンタイン前に、と金曜日にプレゼントが集中したのだ。
まして幸村は、去年の今頃は入院中で渡せなかった者が大半で今年は例年以上に貰ったらしい。

かく言う俺もモテない訳ではないが、甘い物を好まない為プレゼントの類いは受け取らないようにしている。


「チョコも美味しいけど、俺が今欲しいのはこっちかなぁ」


幸村の指がこちらに伸びる。
頬に触れて視線が合わさる…近付く距離に瞳を閉じた。


「とっておきの洒落たチョコレート」


唇が離れると口角を上げて笑う幸村。
口に広がる甘さと微かなアルコールの味。




ーーーーー


幸村くんのバレキスが可愛くて…!


ご無沙汰してます。
幸仁バレンタインが読みたくて。

一応言うとこれは付き合ってる二人。


2016/02/05 17:15


▽猫にお
寝苦しい暑さから目を覚ますと仁王の姿がなくて。

一気に体が冷える感覚に襲われながら家の中を探す。

「仁王ー」


メシを食べたのか、昨夜少し残していた器は空になっていた。


「仁王?」


ウロウロするとどこからか微かに寝息が聞こえる…。
視線を下げたり体を屈めて辺りを見渡す。

「あ…」


ソファーの陰、ひんやりとしたフローリングの上で丸くなって寝ている愛しの白猫。

「ったく、びびらせるなよな」


言って頭を撫でると欠伸をしながらこちらを見つめる黄色い瞳。


「仁王、おはよ」

「にゃあ」


今日も1日厚くなりそうだ。





―――――

お久しぶりです。
残暑お見舞い申し上げます、猫におちゃんです。
におちゃん、猫に戻ったんですね。

今さら誰もここは見てないだろうと思いますが、お話よりは気楽なのでついついこちらに更新。



今でも時々サイトを訪れて下さる方がいるようで、ありがとうございます。




2015/08/20 11:06


▽さな誕
真仁



「真田、好いとうよ」

誰もいない事を見図って腕を取る。

「ああ…」

真田もそんな俺の行動には慣れた事と特に顔色を変える事はない。

「ああ…じゃないぜよ、お前さんも言うてくれんと」

だが今日はいつもと少し嗜好を変えてみようと思うのだ。

「…何を」

指を絡めて足を止めた俺の様子に、何かを察したらしい真田が少し焦りを見せる。

「何ってそりゃ…『雅治、今すぐお前とひとつになりた、ぃってえ…!」

耳元に唇を寄せ色気を漂わせ、ここぞとばかりに妖艶に紡いだ言葉もこの男には逆効果だったらしい。

「そんなたわけた事を言えるか!」

耳元に近づけた俺を押し退けると、そのまま真っ赤な顔を隠している。

「今日はお前さんの誕生日じゃろ?たまには素直になりんしゃい」

押してダメなら引いてみろ。
振りほどかれない手に口許に笑みを浮かべた。



ーーーー
遅刻でごめんなさい〜。
真田誕生日おめでとうございました。




2015/05/22 05:20


▽プレゼント
ニオブン




「誕生日プレゼントは用意してない」

そう告げるとブン太はとても傷付いた顔をした。
その表情にすまない気持ちと、そうして自分の事を考えていて欲しいと言う気持ちが渦巻いた。


みんなから祝われる姿に嫉妬した。

…なんて自分でも幼稚だろう。
けれど、みんなからお祝いを受けるブン太は俺の恋人だ。
俺以外と話すな!とか、見るな、関わるな!なんてそんな狂気じみた独占欲ではないけれど、何と言うかおもしろくない。


俺だってお祝いしたいのに。
むしろ、ブン太が生まれてきてくれて一番嬉しいのは俺なのに。


「お前はオレの事好きじゃねえのかよ…」


落ち込む声に否定する。


そうやって俺の事だけ考えてよ。

悲しませてしまった事に本音を漏らして。


抱き締めた身体が背中に腕を回す。
言葉はなくとも「わかってんだよ、バカ」なんて声が聞こえた気がした。







――――

あるお方にこっそり誕生日プレゼント…がこんなでとても申し訳ない…。



2015/04/26 09:41


▽ブン太誕生日
ニオブン





「なあ、お前はオレの事好きじゃねえのかよ」

いじけるようにポツリと呟かれた声は、窓に当たる雨の音に掻き消されてしまいそうだった。

「好いとるに決まっとるじゃろ」

外を眺めていた仁王はその丸井の問いかけに、振り向きながら答える。
その表情はいたって真剣だ。

「じゃあ…なら何で、誕生日プレゼントはやらんとか言うんだよ!」

先程の丸井の問いの前に、仁王は恋人である丸井の誕生日プレゼントは用意していないと告げたのだ。
それが悲しくて、丸井はいじけるように訊ねたのだ。

「意地悪じゃないし、忘れてた訳じゃないんよ。ただ、今日はブン太がみんなから色々お祝いされるから俺はやらんってゆうとるの」

「…イジワル」

「それに一緒に帰るし、帰りながら選んでもええかと思ったんじゃけど…仕方ないのぅ…」

ため息を吐いた仁王にドキリとする。
きっと呆れられてしまった。
自分からプレゼントをねだるなんて。

「手ぇ出して」

「…ん」

恐る恐る右手を差し出すと、そのまま掴まれて手を引っ張られた。
バランスを崩した身体は仁王が抱き締めている。

「すまんのぅ…みんなから祝われて喜ぶブン太を俺だけのものにしたかった…」

「バカじゃねえの…」

そんな嫉妬しなくても、オレはお前しか見えてないの。

言葉にしなくても、抱き締め返した腕に力を込めた。





ーーーー

ブン太おめでとう。
お久しぶりです。ニオブンがどんなだったか分からなくなってます…。


2015/04/20 22:37


▽ゆっきー誕生日(11日加筆)
幸ブン




「幸村くん、誕生日おめでとう!」

「え?」

今日は3月7日であって、俺の誕生日は残念ながら一昨日終わってしまった。
それこそ知らなかったのなら仕方ないが、恋人であるブン太に間違われてるのかと思うと悲しくなった。


「…一昨日終わってるんだけど?」

「あ、だよな!おめでとうございました!」


そういう事ではなくてさぁ。

ついため息を漏らしたのを見逃さなかったブン太が笑う。


「忘れてたわけじゃないぜ?だって、0時すぐにメール送ったろぃ」


幸村くん顔に出すぎ、とクスクス笑う彼の言葉を思い出す。
確かに日付が変わり最初にメールをくれたのはブン太だった。


「今日は改めてお祝いしたいと思ってさ」


そう言った彼からは微かに甘い匂いがする。


「誕生日ケーキ、召し上がれ」





ーーーーー


幸村様の誕生日を忘れてたわけではないんです、考えてなかっただけで…。
そして唐突に浮かんだ幸ブンを中途半端に打ち込んだまま公開してた事に今日気付いたと言う;;


その後の解釈はお好きにどうぞ。


そういえば、サイトが先月4年を迎えていました。


2015/03/07 21:11


prev | next




×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -