title | ナノ
―誰が今日、バレンタインデーだって決めたんだ。
今日は平日。女の子が盛り上がるバレンタインデー。
仕事場の近くのコンビニも、バレンタインフェア、なんて売り文句を掲げている。
別にチョコなんて好きでも嫌いでもない。
なのに買ってしまおうか、なんて考える自分も結局は、
お菓子会社の策略に落ちてしまっているのだろうと自嘲する。
恋人がいるわけでもない。
好きな人がいるわけでもない。
いるのは隣に住む、ドヤ顔が似合う幼なじみといった所か。
―あいつ、また去年みたいに自慢してくるんじゃないだろうな。
去年はあいつ―遼が、これ貰ったんだぜ、いいだろ、なんてドヤ顔で近づいてくるものだから、おもいっきりドアを閉めた。
(あいつの顔、凄かったな)
次に見たのは鼻が真っ赤な遼だった。
「さて、どうしようか」
一人チョコを片手に呟く。
―明日、職場の上司にでもあげるか。
でも、なんか勘違いされそうだな。と一人ぶつぶつと呟いていると、肩を叩かれた。
「?」
「よう」
後ろを振り返ると居たのは遼だった。
バックには、はみ出るほどのチョコレートが入っている。
なぜか、胸が痛くなった。
そんなことをしていると、いつの間にか手にあったチョコレートがなくなっている。
「あ、ちょ、!」
「これは俺が貰っといてやるよ」
ひらひらと、いつものドヤ顔で私を見つめる遼。
その視線にとらわれて、私は動けなくなっていた。
少し嬉しいありがた迷惑
いや、別に遼が好きとか、そういうわけじゃなくて。
あれ、誰だこれwwwww赤崎くんじゃないよー!誰だ入れ換えたの!
わたしですねすみませんorz
赤崎初挑戦がこんな感じですみません、次は頑張るもん………!
素敵な企画ありがとうございました!
シャー消し 管理人 風鈴
ドヤ顔ダーリン!様に提出させていただきました。