──シズさんを一言で言うと?
お人好しお節介バカ(ハモリ)。
おいこらポンコツ!! なんだその言い草は!
じゃあバカお節介お人好し。
順番が変わっただけではないか! 頭悪いのか?
何言ってるのさ。 上げて落とすより落として上げた方がいいんだよ。 そんな事もわからないとはやっぱりバカ犬だね。
なんだと、もう一度言ってみろこのポンコツ!
──えーと、あの
あの人は本当にボクとはまるで違って、対極な人間ですね。
──え、あ、はい。えっとキノさんにとってどのような存在ですか?
そうですね…ボクのような人間がいて、シズさんみたいなバカがいてそれでこの世界はバランスが取れてるんだと思います。 だからこそこの世界は美しいと。…ボクは基本的にバカは嫌いですがああいうバカは少なくとも嫌いではない部類に入るバカですね。
──つまり好きってことですか?
…そうは言ってません。エルメス、そこらへんでね。
え〜だってこの白いかたまりがさぁ。
エルメス。
…ちぇ〜。
ほらそろそろ行くよ。
りょーかい。
──あ待って下さい! まだ聞きたい事が…!! あれ? キノさん? キノさ〜ん!?
──キノさんを一言で言うと?
う〜ん、芯の強い人。かな
びんぼーしょー。 あと食い意地はってる。
一言って言ってるだろう、ポンコツが。 周りに流されない人ですね。
なにぃ!? このバカ犬! 毛玉! ニヤニヤすんな!!
この顔は元々だ!!
──えーと…あの
私には無い強さを持っている人だと思います。
──え、あ、はい。シズさんにとってどのような存在ですか?
えぇ!? えっとあのイヤ、でも…。
──? どうしました?
あ、いやなんでもない…です。 そうだな、私には見えないものが見えてる気がして俺は──キノさんと同じ目線に立ちたい。 俺、を見て、欲しい。
──あの〜なんか最後質問の答えじゃないっていうか、願望? になってませんか?
…はっ! あ、いや! り、陸!
シズ様、しかしこのがらくたのかたまりがですね。
陸。
…かしこまりました。
──では先ほどの質問の答えを…
そ、それでは行こうか陸。
はい。
──え? ちょ、ちょっと待って下さい! まだ答えが…っ! それに質問はまだ…あれ? シズさん!? シズさ〜ん?
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キノにとってシズは少し特別、シズにとってキノはもうすでに…って感じですか?(聞くな)
台詞を誰が言ってるかはあえて表記しなかったんですがどれが誰か伝わったでしょうか?
シズの一人称が変わるタイミングって難しい(笑)
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