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X軍銀之介を取り巻く狐たちのおはなし
過去や現在入り乱れ

世界
特別な魔力を持つキュウコン一族にはある言い伝えがあった。一族より生まれし金の毛並を持つ子は必ず双子で生まれ、他の者より秀でた強大な魔力を持つと。その一族の長のもとに生まれたある女の双子は、姉が妹よりも優れていた。
その姉と恋におちたマフォクシーとその息子を取り巻く妹、山の魔女と呼ばれた女の復讐劇。




登場人物




銀之介(ぎんのすけ) フォッコ♂
7歳の少年。生まれた当初は色素が薄く色違いのような姿をしていたが年を重ねるにつれ徐々に色が通常色に戻ってきている。
♀のポケモンと同じ種族で生まれてくるはずのこの世界で、唯一父と同じ種族で生まれた稀有な子でもある。
母の遺伝か、一族の子の中でも魔力が強くもてあましぎみ。それ以外はまだまだ甘え盛りのごく普通の子。
名前は父がつけてくれた(最初は銀色の毛並だったので銀乃介)。見た目も父そっくりと評判。
「とーさん!おれ、いつかとーさんみたいなまじないしになるんだ!」

金治(きんじ) マフォクシー♂
銀之介の父親で、呪師(まじないし)として働いている。生まれは遠いシンオウの地で、流れ流れてカロスへたどり着いた。野性的な性格のためかいさかいが絶えず、顔の傷もそのいさかいでついてしまったものらしい。
妻であるミスティカとは身分違いや言葉の違いを乗り越え結ばれた。長に認めてもらうため相当無茶をしたらしく今となっては一族からも愛された存在。家族を守るためならどんなことでもする。最近はよくひとりででかけている。
「おー銀!元気してたかー?はっはっは!とーちゃんは元気いっぱいだぞー!」

ミスティカ ★キュウコン♀
銀乃介の母親で、長の長女。一族の中でもトップクラスに美人で優しくおだやかな性格。色違いについての言い伝え通り双子の姉として生まれ、強大な魔力をもっているがそれに体がついていけずかなり病弱。妹とはあまり関係がうまくいっていないようで、不安に思っている。
金治とは病気がちで倒れていたときに介抱してもらったのがきっかけで付き合うようになった。異国の地のことやその他の地方のことをたくさん知っている金治とその人柄に惹かれてめでたく結ばれる。彼のことを心から愛しており、息子ともども身を案じている。
「金治…どうか、気を付けて。わたしは銀とずっと待っているから…」




ヴィルベル ★キュウコン♀
ミスティカの妹で、病弱である姉よりも魔力が劣っていることにコンプレックスを抱いている。
劣等感と嫉妬で性格が歪み、姉と同じくらい美しいのにもかかわらず冷めた顔の娘に育った。
そんなヴィルベルを一族もあまり好いてはおらず、父である長も扱いに困っているようで、それがさらにヴィルベルの心をむしばんでいるが、姉より劣っているだけで普通のキュウコンたちよりも魔力は高いためけして弱くはない。
ただ姉よりも何もかも劣っている自分が嫌なだけ。
「姉さん…私は姉さんより…劣ってる…うふ、ふふふ…どうして…?どうしてなの…?」

カルア ミカルゲ♀
ヴィルベルによって解放された記憶を失った少女。ヴィルベルの唯一の理解者として付き従っている。
記憶を失ったかわりに他人の記憶を読むことができるようになったため、様々な者の過去を知る人物となっている。
語尾が常に上がっているにも関わらず表情に変化がないため怖い。時折何かを思い出しそうになって性格が変わる。
「わたしはヴィルベル様に従っていますぅ? それがわたしにできる唯一の恩返しですからねぇ?」



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