2012/02/09 22:28
もしやもしやと思いつつだったんですが黒川さんやっぱり「しくしく」の管理人さんでしたか!
いつもお世話になっております^^*
お持ち帰りですが全然大丈夫ですものすごく嬉しいです!
下にコピーボックスを張っておきますのでおみやげにどうぞどうぞ!
勝手に現パロにしちゃったのでどうかなあと思ったのですがかわいいと言っていただけて本当書いて良かったです。あのふたりはナチュラルバカッポだという偏見のもといちゃいちゃさせてみました!
私も黒川さんのお兄さんとあのこの話がだいすきです…!
更新が遅いサイトですがこれからもよろしくお願いします!
∴現パロ同棲設定
勝手に弄くられた着信音に携帯を開くとギルベルトくんからのメール。もうすぐ着く、シンプルなひとこと。外は雪も舞っているからきっと凍えているだろう。紅茶を沸かすために台所に立つ。一緒に選んだ赤いやかんに水を入れて火にかけた。沸くのを待つ間に返信をする。しゅんしゅん音を立て始めたやかんを火から下ろしてはっぱを入れたポットをお湯で満たす。余ったお湯はことり模様のマグカップへ。僕と違ってギルベルトくんはあつあつが好きだから。はっぱが底に落ちたのを確認して注いでいく。牛乳を出そうとしたとき鍵が開いて足音が近づいてくる。ビニール袋のがさがさいう音はなんだろうか。昨日ふたりで買い物にいったから足りないものは無いはず。首を傾げながら牛乳を入れる。そうこうしているうちに肩を雪で濡らしたギルベルトくんがキッチンにたどり着く。
「ただいまイヴァン」
ひょっこりのぞくギルベルトくんのマフラーからのぞくほっぺたと鼻はまっかっか。差し出されたビニール袋の中には白い箱。
「なあにこれ。ケーキ?」
「そ。ほら、前お前が行きたいって言ってたとこの。近く寄ったから買ってきた。くおーぜ」
確かに袋に印字されたロゴは僕が行きたかったケーキ屋さんのやつだった。ぽつり呟いただけだったのに覚えててくれたのが嬉しい。
「皿はいつもの?」
「うん。僕紅茶持ってくから」
「俺はケーキと皿な」
大きめのソファとセットの机に湯気がたっている紅茶を置いてケーキの箱を開く。中くらいのケーキはマンゴーでひまわりの形をしている。
「すごい、かわいいね」
コートを引っかけてきたギルベルトくんが隣に座る。
「お前ひまわり好きだからこれが良いかと思ってさ」
「ありがとギルベルトくん」
「どういたしまして」
早速ケーキを食べる。しっかり甘い味は僕好み。紅茶もちょうどいい温度。
「どうだ?」
「おいしい!」
「お礼はキスな」
にやにや笑うくちびるに軽く触れる。冷たい手が巻き付いてきた。
「うわあつめたいね。吹雪いてた?」
「ちょっとな。イヴァンちょうあったけえ。うーじんわりくるー。あ、今度温泉行きたい」
「いいね、露天風呂入りたいし。菊くんにどこが穴場か聞いてみようよ」
ぐりぐりくっつくギルベルトくんをそのままにしてもうひとくち。マンゴーの下はチョコムースとタルト生地。ベリーソースのあまずっぱさが癖になりそうだ。
「気に入ったか?」
「うん。今度はふたりで行こうよ」
「中はカフェになってて紅茶もいろいろあったぞ」
まだひとくちも食べてないギルベルトくんの両手はふさがっているからケーキをくちまで持っていく。
「本当だ、うまいな。俺の目に間違いはなかったぜ!」
そのままギルベルトくんは自分から食べずに僕が食べさせ続ける。雛鳥をなんとなく思い出した。ぱかり空いたくちから八重歯がのぞく。もうひとくち差し出してギルベルトくんのくちについたクリームを舐める。あまい。イヴァンも、そう言って細く尖った舌先にくちの端をくすぐられる。あかいそれに噛みついたらクリームよりもっとあまかった。半分崩れたケーキがぽつんと残されているテーブルにフォークを置いてちゅうと吸うと呆れたように紅茶が湯気を吐き出していた。
君だけがぼくをしあわせにできるんだよ
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -