2012/03/14 13:04 おもしろいけどバチスタとかのさくさく進んで娯楽傾向が強いやつ読んでこれよむと物足りないかもしれない でもマスコミとか民衆に対する文章は一度読む価値がある。だいたいのひとがひやりするはず ただ終盤の医療ジャーナリストのおねいさんの下りは少なくしてもよかったかなあと ちょっとくどい シリーズとかを全部読めばファンには嬉しいのかな ラストは曖昧に終わるのがだめなひとはだめ 主人公が活躍しないといやなひとはいやだと思う バチスタの登場人物あんまり名前もう覚えてないけどちらほら出てきてるから最初はスピンオフかと思ったけどバチスタみたいにきれいでも派手でもない地味な終わり 悪くいうと尻すぼみ バチスタはよっぽど下手打たないかぎり映画受けするだろうけどこれはほんとにうまくやらないとよく分からないことになりそう でもこういう終わりがこの本には一番あう 終盤いきなり出てくる人物に対するやりきれなさ、理不尽感もいい 個人的にはこれ読んだ後にじゃあどうやったら解決するんだろうか、山中さんはどうしたらよかったんだろうかって考えるのが重要だと感じた ここに書いてあることは他人事じゃなくて実際あり得ることだしもしかしたら今住んでるところがそうなるかもしれないのにそういう問題が本の中ですぱっと解決されてたらどうしたらいいのかって真面目に真剣に最後まで考えるひとはぶっちゃけ多くないと思うていうか極少数じゃないかな もし山中さんかっけえのラストだったらこれはただの医療を題材にしたエンターテイメントで終わる言っちゃあなんだけど平々凡々な本 はっきりいってめちゃめちゃ落胆するしつまらないし海堂尊もういいわってなっただろうな ただ繰返しになるけど極北クレーマーは問題提起の本としてすごくいい分エンターテイメントとしてはごめんなさい、だめだしがつく でもこれは世界史の先生が言っていたけど主人公たちがしあわせになればハピエンっていう小さなしあわせを追及した今時の本に飽き飽きしてきたひとにいいかもしれない 実際医療従事されてる方、マスコミの方には不満が残る部分もあるだろうけどこれは作者(医者)側からの医療サービス、それとマスメディアを利用しているひとに対してのメッセージ性が強くてこれくらいの描写で充分ショック 私的には一押しの一冊です |