ねぇ、知ってる?シズちゃん。
 俺はシズちゃんが好き。

 口を開けば死ねって言う、シズちゃんが好き。自動販売機にガードレール、それに道路標識、あとは何だったかな?そんなにムキになっちゃってさ、可愛いよ、可愛くて可愛くて我慢できない。

 でもシズちゃん気付いてないよ?死ねってシズちゃんが言う度に、愛おしさは増すんだよ?ねぇ、死んでほしいと思うくらい、シズちゃんの中に俺がいるんでしょ?俺に死ねって言うとき、シズちゃんの中は、俺で一杯でしょ?可愛いね、本当に可愛いよ、可愛くて可愛くて、可愛くて仕方無い、シズちゃん。

 ねぇ、知ってる?シズちゃん。
 俺はシズちゃんが好きだけど、シズちゃんが何考えてるか、ちっともわからないんだよね。だから、俺に良い考えがあるの。聞いて?俺が、シズちゃんの世界を作ってあげる。こうすればわからなくても、ずっと一緒でしょ?ずっと愛し合っていられるよ?

 シズちゃんは俺だけ見えればいいんだよ?シズちゃんは俺だけ感じればいいんだよ?他の世界なら俺が持ってきてあげるから、シズちゃんには俺だけでいいんだよ?

 俺はさ、シズちゃん。シズちゃんの世界は俺だけがいいけど、俺だけ他の世界を知ってるなんて、そんなの一緒じゃないもんね。俺だけ知ってるなんて狡いもんね。だから、ちゃんと伝えてあげるよ、わかるように教えてあげるよ?でもねシズちゃん、俺以外を、俺を介さずに得るなんて許せないんだよね。

 可愛い可愛いシズちゃんが、要らない勘違いなんかして傷付いたり、騙されて連れて行かれたりなんてしないように、俺がちゃんとわかるようにしてあげる。

 ねぇ、シズちゃん、好きなんだ、愛してるよ、愛してるよ、ねぇ、愛してるよ、シズちゃん、愛してる。
 好きだよ、ねぇ、聞いてよシズちゃん、聞いて、好き、好きだよ、愛してるよ、シズちゃん愛してる、シズちゃん、シズちゃん、シズちゃん



(──シズちゃん、早く早く…、受け止めてあげるよ…、早く俺の所へ来て、)



「大嫌いだよ、シズちゃん」


 ねぇ狂いそう、君が愛し過ぎて。
 愛おしくて、可愛くて可愛くて、ねぇ狂いそう。














・この手で愛される愛しい人を愛してる



愛してるよ
愛してるよ
それがこの手でないなんて
許してあげない




シズちゃん連呼する
臨也が書きたかった
101022


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -