がじがじ。がじがじ。





「あ、ユミ・・・ストロー噛む癖あるの?」

「え?・・っあ、!ごめん!見てて不快だよね、ごめんね」






あぁまた無意識でストローガジガジかじっちゃった。
最近なんでか噛んじゃうんだよね、なんでだろう?

なんて考えつつもストローをゴミ箱に捨てて、新しいストローをもらう。
い、一応エコじゃないけど、・・・幸村には嫌われたくないからさ。
ああ、でも噛んでるのばれちゃったし、嫌われないかな、ああ、噛み癖どうにかするんだった!!










「知ってる?」







ポーカーフェイスを保ちながら、頭でモンモンと考えていたら、
幸村がコーヒーの小さなスプーンでコーヒーをかき回しながらニコニコと話しかけてくる。

だけど、いきなり知ってる?と聞かれても何が?としか答えようがない。
いや、確かに「知らない。」とかで終わらせてもいいが、目の前にいるのは幸村様だ。

そんなことをしたら殺されるに決まってる。
切り捨てて行けば残るのは「何を?」と聞き返す選択肢しかないのは明らか。








「何が?」






だけど、幸村が上機嫌のときって大抵、私の困るようなことをいうから
少し怖がりながらも最後の選択を口にすれば、やはり幸村は私が困るような言葉を言った。










「噛み癖ある人は"欲求不満"なんだって!」







ニコニコと笑っていう幸村にブッ、と私がコーラを吹くまであと5秒

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -