目を覚ましたら、目の前には立海テニス部の人たちがいた。
一瞬で呼吸がしづらくなるのが分かる。




「かはっ、」




苦しい、苦しい、苦しい苦しい苦しい苦しい。
息ができないできないできない。

つぶされて、見えない誰かに締められてるかのよう。
必然的に涙が出てきて、何も聞こえない。




ううん、聞こえてる、本当は聞こえてるよ。
皆が心配してる声。でも、その心配する声は嘘?本当?それすら分からない。
ごめんなさい。

あぁ、でも段々声が薄れていく・・・






「落ち着いて、ゆっくりまずは息を吐いてごらん」

「ぁっ、かぁっ、」

「・・・柳、紙袋。」








幸村君が何か言ってるみたいだけど聞こえない。
苦しいよ、苦しい、なんでこんなに苦しまなくちゃいけないの?
だんだんクラクラしてきたな・・・と思ったらいきなり幸村君に紙袋を口に当てられた。

抵抗する力もないから幸村君に殺されてもいいや、なんてあきらめながらも身を任せると、トントンと息のリズムを教えてくれた。

そのリズムに呼吸をすれば、段々呼吸が整ってきて幸村君は紙袋を口からはずしてくれた。



アタシはまた


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