「だ、大丈夫ッスか?」





・・・誰?とは言いたくても言えなくて。
目の前にいたのは立海の二年生エース"切原赤也"

前の私なら、笑顔で答えられただろうけど今の私にはそんなの無理で
男の人なら尚更。





「あ、あぁあ、あっ、こ、ないでっ、」

「え!?あ、ちょっと!」






殴られる恐怖から逃げ出す。

あんなに楽しかった、氷帝テニス部。

2年半ほどの時間が
消えて、見えなくなった。


変わりに見えたのは、人への恐怖。





知らない人も、知ってる人も、怖くなる。



また怖くなる


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