私が恥ずかしくて顔を隠してれば宍戸に呼び止められた。
赤也は警戒してるのか、ギュ、と力強く抱きしめたが私はそれを押して赤也から離れた。
そして、恐いけど、少し強い目で宍戸を見る。
そしたら宍戸は頭をガバッと下げて謝罪してきた。
それをみた、周りの皆も謝罪する。
「宍戸、・・・いいよ、もう」
「でもっ」
「思い出させないで」
イライラしてる振りして言えば、黙る。
もういいの、皆つらい顔しないでよ。
私がいいっていってるのに、そんな顔みたくなくて許してるのに
逆につらそうな顔しないでよ?
私はもう幸せだよ?皆と和解できたし赤也と結ばれたし。
だから次は皆が幸せになってよ。私の事は忘れてさ。
そうありのまま伝えれば、向日や宍戸、鳳君や芥川君が泣き出してしまった。
もう泣かないでよ。
少し慰めた後、私はまた美羽と向き合った。
「・・・美羽、だからごめんね。貴方の気持ちは受け止められない。」
「っ、そうかよ・・・でも、あきらめねぇから」
ボソ、とつぶやくように言った言葉も、私は聞こえてる。
だからうん、ありがとう。と苦笑いして返したら、ずるい・・・と返されてしまった。
うん、ごめんね。
「あきらめろっつてんだろ」
「うるせえよ、後輩は先輩を敬え」
「ハッ、俺の彼女に手を出したんだから別ッスよ」
「〜っ切原テメェっ!」
ねぇ、こちら今現在のアタシ。返答届いた。どうぞ?
・・・「こちら、昨日のアタシ。・・・よかったね。」
ありがとう。