「美羽、でも私は立海に行くよ?」

「っ、何で・・・」

「何でじゃねぇよ。」





グイ、とモンブラン先輩の腕を引っ張って俺のほうに引き寄せる。
そのまま俺より頭一個分低い先輩を抱きしめてながら佐々木を睨む。

すると佐々木も、嫉妬の目で俺を睨んでくる。


俺はそんな目にもひるまず睨みあいながら口を開く。






「仲間を信じねぇ奴らにモンブラン先輩はまかせられっかよ」






ビクリ、と氷帝のレギュラーたちは肩を震わす。
いまさらそんな風に罪から逃げ出そうたって遅いんだよ。

体が熱くなっていく、多分俺今充血してんだろうな、なんて思いつつ言葉をつなげる







「それに、モンブラン先輩。」

「・・・ぇ、あ私?」







いきなり話を振られて、モンブラン先輩は自分の事だと思わなかったみたいで、反応が遅れてた。

そんなモンブラン先輩ですら愛おしい、どうにかなりそうなぐらい、
キスしたいし、もっと抱きしめたい、そばにいたい。心がキュウ、と縛られてるみてぇだ。

だけど、まず伝えないと、モンブラン先輩に伝えないといけない



キミに伝えられない。


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