「んぅっ、やめっ・・・っはなし、っん"ーっ!!」

「はっ、うるさい!!うるさいうるさい!、何で!宍戸亮からは引き剥がしたのに、
 何で振り向いてくれねぇんだよ!?跡部も、忍足も、向日も、芥川も、全部!!

 なのに、なんで、振り向いて、くれないんだよ・・・」






何であなたは、悲しそうな目をしてるの?
私があなたを受け入れていれば、そんな目はしませんか?

だけど、ごめんなさい。今、一番好きな人は・・・宍戸でも、あなたでもないの。






「話を、聞いて、泣かないで・・・?」

「誰が、なかせてると思ってるんだよ・・・どんなに愛しても、愛しても振り向いてくれないから、
 好きでもねぇあいつ等に媚売ってなんでもしたのにっ・・・」






立海なんかにいくんじゃねぇよぉっ・・・、と涙を流しながら訴えてくる美羽に
なんて言葉をかけていいかわからなかった。

とりあえず、手からカッターを優しく取り上げて抱きしめてあげた。
一番落ち着く表現がこれだってしってるから、

抱きしめたとたん、色んなところから「え」って聞こえたけど、そうゆう意味じゃない。








「美羽、聞いて?・・・私、さ、貴方のせいで色んなもの失ったよ。・・・恋もね
 だから凄く苦しいのは知ってるつもり、・・・だけど、答えられないよ。貴方の気持ちは」

「何で・・・?!女だから?俺が、女だから、?」

「違うよ、・・・貴方に失礼だからだよ。」






小説でよく言うこの言葉は、こうゆう状況になればよく分かる。
言う気持ちの方が痛いように分かる。

私のせいでここまで我慢して苦しんだのに、すきでもないのに付き合って苦しませるなんてできないよ。




だから、ごめんね、終わらせよう?







消える反照


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