あぁ、体が震えだした。
怖い怖い怖い
怖い怖い怖い
怖い怖い怖い
怖い怖い怖い
怖い怖い怖い
怖い怖い怖い
この子が、怖い。
「何そんなに怯えてるんですか?モンブランサン」
「こ、ないで」
「えー、私実はドSなんですよねぇ・・・」
だから近づいちゃいます。とニッコリ可愛らしい顔で微笑む美羽ちゃんは
正直目がおかしい。狂ってる。
何がそんなに楽しいのか分からないほどに楽しんでる、この状況を。
ジリジリと追い詰められて私はある事に気づいた。
この後ろは、階段だ。
ここら辺は余り人が来ない。
だから落とされても、私が勝手に落ちたことになる。
そしてまたいじめられるんだろう、嵌めようとした、ということで
それはどうしても避けたい。だけど勝手に足が動く。動く、
あぁ、落ちるしかないんだな、と思って足を滑らせれば目の前には
目を見開いてこっちに手を伸ばす美羽ちゃんがいた。
(どうして?)