「落ち着いた?」





そういって優しく微笑むのは立海テニス部の部長、幸村精市君。
そしてその後ろには心配そうに瞳を濡らしてる切原赤也君。
さらに後ろには真田君、柳君、丸井君、ジャッカル君、仁王君、柳生君。


・・・よく見れば全員レギュラーじゃないか。

しかも、今私が思い出したくもないテニス部の




だけど、この人達は関係ない。
軽く首を縦に振って、大丈夫とかすれた声で言う。
あぁ、喉がカラカラだよ。




「モンブラン先輩・・・」

「き、りはら、くん?」





切原君は私の名前を呼ぶと、ぎゅっと抱きしめてきた。
私は理解できずに、体を強張らせる。

だけど、振るえないのはきっと、優しく壊れ物を扱うように抱きしめてくれる切原君と
幸村君の握ってくれてる手のお陰。





「守る、・・俺がアンタを守る」




だって、君は



まだ弱い虫


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