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「戸田昨日を守っているというのはね。その子は怪異にすかれる"血"を持ってるんだよ
 ・・・僕でさえも正気を保っていられるか分からないぐらい、おいしそうな匂いがね」

「血・・・?」

「血筋っていうのはやっかいだよねぇ、
  ・・・間単にいえば昨日ちゃんは怪異にしてみればどんな高級料理よりもおいしそうなご馳走な訳。」





分かった?阿良々木君、とニッコリ忍野に笑われてもまったく理解したくない。
要するに、コイツ・・・昨日は怪異のご馳走って事、なのか?
でもその事=(イコール)白狐が生成を守ってるのにどう関係あるのか、・・・って





「もしかして、白弧様は昨日に取り付いてる振りをして
 怪異を追い払ってるのか・・・?」

「そうゆうことだよ。」

「やぁっと理解したのかやぁ?この餓鬼は」

「えぇそうですよ」





長い話に退屈したのか窓の淵に起用に寝そべり
尻尾をビタビタ隣の窓ガラスに打ち付けてる白弧が話に入ってきて問う。
その問いに忍野はそうだ、と肯定したら白弧はそうか、と一言もらすと

シュタ、と軽い音を立てて俺の前にたつ。

その本の些細なことでも俺は冷や汗が流れる、




なんたって、威圧感が半端じゃない。
喉はすぐ乾くし、呼吸も満足にできずにヒューヒューと乾いた吐息だけが喉をいったりきたりするだけ。
とても、不意に俺のコートからチラチラと見える尻尾の大きさのせいで上にめくれてるスカートから見える太ももに気をとられてることなんてできない。







「フフ、そんなに硬くならなくてもよい」

「はぁ」

「私は"約束"があるからな、・・・だからこの人の子を守ってるんじゃ
 誰も襲いはしない」






ビー玉のような透き通りすぎた紅い目で見られて、僕は動けなくなる。
いや、見とれているというのが正しいのか、無性になきたくなるような


悲しみを秘めた目だった。

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