001

「っ忍野!コイツを見てやってくれ」

「やぁ阿良々木君。待ってたよ?・・・えらい急いでるねぇ、いいことでもあった?」

「そんなことはどうでもいい!」


僕はコイツを見てやってくれ!と俵担ぎした昨日を出す
すると忍野は、目を軽く見開き「そっかそっか、」といって昨日の頭をなでた
忍野がそんな事するとは思わなかった僕は少し驚いたが、
忍野が突然意味わからない事をするのは毎回のことだ、目をつぶることにする。



「・・・この子は、"狐憑き"に憑かれたんだねぇ」

「狐憑き・・・?」



羽川に憑いている障り猫と似たようなものか?
そう僕が言えば忍野は「まぁそんなものだよ、・・・桁が違うけどね」と返した。
桁が違う?・・・忍の吸収と障り猫の吸収と似たような意味か?
・・・そう思えば障り猫って負けてばかりの弱い怪異のような気がしてきた。



「普通の狐憑きでも障り猫を上回るのにこの子のはもっと"特別"だよ」

「・・・特別?」

「そう、特別・・・っと、さくひちゃん?と雲雀クンは
 ちょぉーと外に出てくれるかなぁ?」



あ、恭弥まだいたのか。なんて失礼なことを思いつつ、恭弥に昨日を渡す。
恭弥は少し不機嫌そうな顔をしたが草壁・・・もいたのか。草壁を引き連れて外に出た。
それを確認した僕と忍野はどちらともなく、本題を切り出した。


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